車両内を明るく照らすには室内灯が便利です

室内等が点いている電車

本物そっくりに再現された新幹線などの車両をジオラマ内で走らせるのは鉄道模型の楽しみ方のひとつです。本物の車両ではあり得ない組み合わせで走らせることができるのも鉄道模型ならではの利点ですが、その一方で夜間の走行を再現するのは容易ではありません。

車両は先頭車両のヘッドライトが光るものの、車両内は真っ暗なままという製品がほとんどです。先頭のライトだけが明るく光るのは非常に不自然なので、リアルな走行を再現するなら自分で車両内を明るくする必要があります。
メーカーで模型車両用の室内灯を販売しているので、そのまま車両内に取り付けるだけで明るく照らすことができます。
夜行列車を再現するなら室内灯は欠かせません。

鉄道模型用の室内灯は特別な加工は必要ありません。模型車両の外装を取り外し、指定されている部分に端子を触れさせるだけで通電によって明るく照らすことができます。室内灯は複数のサイズがあるのでほとんどの車両に対応できます。その一方で室内灯を使うほど消費電力量が増えることには注意しなければいけません。鉄道模型の多くは車両を操作するコントローラーが電源も兼ねていますが、ひとつの電源を複数の車両や室内灯で共有する形になっています。そのため、室内灯を使い過ぎると電力が不足してしまい、車両が遅くなったり室内灯が暗くなってしまうのです。室内灯用の電源を別に用意するのがトラブルを避ける効果的な方法ですが、出費が嵩む事実は無視できません。

室内灯は夜間の景色をリアルに再現するのに最適な部品ですが、その一方で維持コストが高くなる欠点もあります。
同じサイズの車両でひとつの室内灯を使い回す、夜間走行に用いる車両の数を限定するなど出費を抑える工夫が必要と言えるでしょう。